紀州白浜温泉むさしは、過去に何度か訪れたことがある宿ですが、バイキングプランでの宿泊は今回が初めて。
むさしのバイキング料理がどのようなものか以前からとても興味があったのですが、やっとのこと実現することができました。
白浜温泉むさし 葵館に泊まる
白浜温泉むさしにチェックイン
白浜温泉街のメインストリート(県道34号線)のロータリーにデンと構える白浜温泉むさし。
午後3:00、むさしの正面玄関前に車を横付けし手荷物を持ってチェックインします。キーは車につけたままで車は係りの人が駐車場まで移動してくれます。
チェックイン後、再び車を使用するかしないかだけ聞かれます。
バイキングプラン 部屋によって料金が違います。
選択した宿泊プランは■お日にち限定特別価格!バイキングプランというものです。
白浜温泉むさしは楠館・橘館・葵館といった3つの宿泊棟があり、各館によって宿泊料金にも随分と差が出てきます。部屋だけで1人あたり5~6千円ほどの差が出ることも。

パンフレット
景観を重視するなら葵館の海が見える部屋がオススメですがバイキングプランの場合、部屋以外の内容に全く差はないので細かいことを気にしないのであれば、どこでも良いと思います。
我が家も正直どこでも良かったのですが、今回は坐骨神経痛及び変形性膝関節症を抱えている義父を連れて行くのでそうもいきません。
というのも楠館は、3階までは階段を上り下りしないといけないらしく、義父には絶対無理。仕方なくエレベーターが使える階層に変更していただきました。
チェックインを済ませ、葵館の部屋に向かう
チェックインの手続きを済ませ、鍵を預かり葵館の和邸まで自分達で向かいました。
葵館の踏み込み 次の間へ入室
踏み込み(玄関口)から本間まで、およそ2畳ほどの次の間があります。次の間には、お茶セットやポット、冷蔵庫が設置されています。
冷蔵庫の中は、有料の飲み物がギッシリ詰まっていますが、少しくらいなら余分に飲み物を冷やすスペースもあり。瓶ビー○は1本800円でした(←夫が1本空けていた)
次の間から扉を隔てて洗面台、バスルームがあります。バスルームからの眺めも良いです。
踏み込みの前辺りにトイレが設置されています。トイレにはウォシュレットが完備されています。
葵館の本間へ入室
この部屋は、高層階の羨望の良い部屋です。
以前、部屋食で利用したときは中居さんが部屋まで案内してくれ、お茶を入れてくれた記憶がありますがバイキングプランにはそういった丁寧なサービスはありませんでした。
お茶請けはテーブルの上に用意されています。
あの大好きなお菓子かげろうがありません。前は3種類あったのに…。
また、夕食に行っている間、使用した湯のみ茶碗や急須を洗い、元通りにしてくれるサービスもありませんでした。
しかし、部屋食などの上位プランで中居さんが各部屋に係りとして付いているケースでは、また違ったかもしれません。
至れり尽くせりの老舗旅館とは違い、いまどきは放っておいてくれたほうが気楽だと感じる人も多く反ってそのようなサービスは必要ないのかもしれませんね。
窓からの眺め(窓は開放できません)。
下に見えるホテルは白良荘グランドホテルです。
夕食時間帯に布団敷き
夕食後、部屋に戻るとこのように布団が敷かれていました。
むさしの枕は上等で、寝心地がとても良かったです。
むさしの天然温泉

パンフレット
むさしの天然温泉浴場は1階の奥のほうにあります。
入浴時間は大浴場が15:00~23:00、サウナが15:00~23:30、中浴場と露天風呂が15:00~10:00までとなっています(パンフレットの表記とは違います)。
中浴場と露天風呂は同じ階層にありますが、大浴場は2Fにあるため脱衣所から階段を上って行かなければなりません。個人的には2Fの大浴場は洗い場が広く便利なのですが、温泉そのものは中浴場や露天風呂のほうが良いので体だけ大浴場で洗い1Fの温泉に浸かるという感じです。
源泉掛け流しの露天風呂は塩分濃度が高いだけに体が良く温まります。ただいつも残念に思うのが露天風呂の景観です。上空を仰げば青空が見えるだけ。周囲は建物に囲われているため露天風呂の良さが活かしきれていないのです。
また、前回訪れた際には馬油のシャンプー、リンス、ボディソープでしたが、他のものに変更されていました。化粧台に設置されているスキンケア類も変更されていましたしタオルも使い放題でしたが、部屋のタオルを持参しなければならなくなっていました。
何だか、いろいろ残念です。
コチラは、以前にはなかった貸切風呂です。
源泉かけ流し「貸切半露天風呂」(別料金)!
海に近い源泉「生絹湯(すずしゆ)」かけ流し。プライベートな温泉をお楽しみください!
・料金3,000円(税別)/ 45分(※ご予約はお電話にて)
とのこと。利用料が少し高い気がしますが上位プランで宿泊した場合半額で利用できるようです。
むさしの夕食バイキング
バイキングプランの食事処は朝・夕共に、和彩旬彩レストラン錦となっています。
室内にあった夕食バイキングのチケットを持参し、レストランの受付に渡すと部屋番号が記載された用紙と交換してくれます。それを空きテーブルの上に置いて料理を取りに行くスタイルです。ちなみにテーブル席は自由。好きな席に座ってかまいません。
混み合う日であれば何部制かに分かれるのだとか。この日のバイキングは、そういったことはなく皆一斉に18:00~のスタートでした。
3月末日までの期間は、冬の味覚「クエ」が夕食バイキングで楽しめるとのこと。クエのひとり鍋やあら煮、雑炊などが味わえます。その他、揚げたての天ぷらやお刺身、お寿司、ステーキなども味わえます。
その他、和・洋・中と多彩にメニューが取り揃っています。
お刺身は新鮮でとっても美味しかったです。揚げたての海老天は人気メニューで常に人が並んでいます。汁物の中にはフカヒレスープもありましたが、茶碗蒸しやら食べたのでスープまでは食べ切れませんでした。
コチラは、私以外の家族が皿に取った料理の写真です。皆なぜか似たりよったり。
コチラは、お代わりしたものです。シュウマイや小籠包もありましたよ。
シメはデザートでミニケーキやフルーツ、アイスクリームの種類も盛り沢山です。
飲み物もいろいろ。ソフトドリンクやコーヒーお茶などがありましたがアルコール類は有料です。
生ビー○は1杯540円です。
むさしの朝食バイキング
人数分の朝食券を持参し朝食会場へ
朝食時間は7:00~9:00までとなっています。8:30くらいまでに行くのがベストですね。なぜなら9:00ギリギリだとスタッフが片付け始めるため、少々居心地が悪くなるからです。
夕食の時とメニューも会場もガラリと雰囲気が変わっています。
むさしの朝食バイキングといえば、温かいパンが好評。
コチラは、私以外の家族が取った料理です。またも似たりよったり。
はっきりいって、むさしの朝の味噌汁は夕飯時と比べ美味しくありません。味噌があまり美味しくないのかな。
パンが美味しかったのでお代わりです。
以前、宿泊した橘館の部屋
昨年の4月、急遽素泊まりで取れた部屋です。この日は部屋に空きが殆どない常態でした。
時期にもよりますが、平日であればバイキングプランだと約8千円台で宿泊できる部屋の1つです。
葵館と比べると見劣りしますが、この部屋は部屋で良かったです。
広縁の間。ソファーが設置されています。
但し、トイレは狭くウォシュレットは付いていませんでした。
万が一に備えて

パンフレット
いつ発生するやもしれぬ東南海地震。もし万が一東南海地震が発生した場合、パンフレットには、むさしの正面玄関より右前方の小高い山のほうへ避難するようにと避難経路が掲載されています。
南紀白浜の温泉街は海沿いにある地域なので、地震の発生により津波がきたら街ごと飲み込まれてしまう可能性があります。とにかく高台へ避難することが最善の策のようです。
宿泊後の感想
一度試してみたかったバイキングプラン。
見た目の美味しさに惑わされぬよう、あれやこれや手をつけるより本当に好きなものだけを取り分けて食べるほうが満足度が高まることがわかりました。
私のオススメは揚げたての天ぷらやミニステーキです。ただ他のものでお腹が膨れてしまいお代わりできなかったことが残念です。
また南紀白浜は周囲に食事処や日帰りの温泉施設が沢山あるので、素泊まりでも十分に楽しめる温泉地です。
宿泊記録:2017年2月
紀州白浜温泉むさし
- 所在地:〒649-2211和歌山県西牟婁郡白浜町868
- TEL:0739-43-0634
- チェックイン:15:00~24:00)
- チェックアウト:10:00
- 駐車場:有り(無料/220台 到着時、当館玄関付)
追記
現在、(2017年11月30日より2018年2月28日まで)耐震工事によるリニューアルのため全館休館となっています。
こちらが、今年11月に白浜に訪れたときに白良浜から撮影したむさしの様子です。
追記 リニューアル完了後のむさし
2019年9月南紀白浜に訪れた際に、白良浜から撮ったむさしの写真。
そういえば、ここ数年ご無沙汰してます。ワンコがいる今なおのことです。