国民宿舎ホテルシラハマ 素泊まり体験記。

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民営国民宿舎ホテルシラハマ 外観画像

南紀白浜温泉街のほぼ中心部にある「国民宿舎ホテルシラハマ」。

今までにも何度か予約を試みてきましたが、寸前で取り止めること数え切れず。

今回、思い切って予約に踏み切りました。予約するにあたりクチコミも入念にチェックしましたが、やはり自ら経験してみないとわからないことも。泊まって良ければ次から利用すればいいし、そうでなければ諦めがつくというわけです。

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 国民宿舎 ホテルシラハマ

国民宿舎は、地方自治体が運営する公営国民宿舎と民間が経営する民営国民宿舎があります。国民宿舎ホテルシラハマは、民間経営の宿泊施設で、自然豊かな場所や温泉地などに多くある指定認可施設の一つです。

誰でも気軽に泊まれるリーズナブルな料金設定と簡素ながらもアットホームな温泉宿です。

 白良浜に近く年中変わらぬ宿泊料金が魅力

予約した宿泊プランは、食事なしの素泊りプランで、料金は大人3,500円×2名=7,000円+別途入湯税150円(人数分)と、土曜日でも普段と変わらない料金設定です。

飲食店や飲み屋街にも近く白良浜まで徒歩5分という非常に便利な場所にあります。

ただし、夜遅くまでの飲み歩きは、門限があるので注意が必要です。

駐車場

玄関前にある宿の専用駐車場は、収容台数に限りがあり先着順となっています。

我が家も早めにチェックインすることで何とか車を止めることができました。

チェックイン

民営国民宿舎ホテルシラハマ 館内画像

外観同様にかなり古さが際立つ館内。

例えるなら、1,980年代前半まで遡ったような古き時代の旅館とでも申しましょうか。クチコミで読んでいた以上の衝撃を受けました。

先ず驚いたのは、玄関先で靴を脱ぎ緑のナイロンスリッパに履き替えねばならなかったことです。それほど神経質ではないつもりでしたが、このナイロンスリッパには少し抵抗を覚えました。

ちなみに室料は前払いで現金のみの取扱いです。

チェックインを済ませ階段で部屋に向かいます。宿主の方の接客に関しては人それぞれ受ける印象は違いますので敢えてここでは述べません。

フロントから階段を上がった先にある、談話室のような場所。消灯は22時です。

民営国民宿舎ホテルシラハマ ロビー画像

食堂もこのフロアにあります。写真右側に見えるガラス戸が食堂への入り口です。

この先には、厳かに神棚も祭られており、この宿が長年に渡り守られどんな困難にも屈しない気概のようなものを感じます。

さらに階段を上がり3階の客室へ

民営国民宿舎ホテルシラハマ 宿泊棟画像

上ったり下りたりと階段が多く、足腰の弱った高齢者の方には不向きな宿と言えるでしょう。

衝撃の昭和感漂う和室

民営国民宿舎ホテルシラハマ 8畳の和室画像

この日宿泊した3階にある8畳の和室は、和式トイレと洗面所付き。

湿気っぽい古びた部屋で、天井もかなりきてます。宿の公式ホームページにある部屋の写真は天井がキレイですが、この部屋の天井はボロボロ(こんな表現使っていいのか)。少し匂いも気になります。

即、窓を開けようと障子を開けると向かい側から丸見え。

カーテンレースすらなく、窓を開け放ち障子を閉めるしかありません。

民営国民宿舎ホテルシラハマ 客室画像

トイレは部屋の出入り口、洗面所は広縁側と離れた場所にあり、トイレ後の手洗いが不便です。

トイレスリッパがこれまた、緑のナイロンスリッパ以上でした。

民営国民宿舎ホテルシラハマ 客室の洗面所画像

部屋には、ハブラシセット・タオル・浴衣・ハンドウォッシュ・ティッシュといった備品は完備されていますが、バスタオルと冷蔵庫はありません。

飲み物はクーラーボックスを持参していたので何とかなりましたが、やはり冷蔵庫がないのは何かと不便です。

部屋の壁には張り紙があり、濡れた水着、タオル、遊具などを直に置くとシミの原因になるといった注意書きもあります。飲食の食べこぼしも同様に、場合によっては弁償してもらうとのことです。

布団は各自で敷きます。シーツ、枕カバーは洗濯済みでしたが、掛け布団カバーは?わかりません。

民営国民宿舎ホテルシラハマ 室内の押入れ画像

隣室の話し声やローカを歩く音、物音は筒抜けで格子戸からは灯かりがもれます。

 自販機コーナー

民営国民宿舎ホテルシラハマ 自販機画像

温泉浴場へ向かう通路にあった自販機コーナー。

昔、銭湯にあったような按摩器があります。誰か使う人いるのかな?

 熱すぎる宿の天然温泉

民営国民宿舎ホテルシラハマ 脱衣所画像

温泉浴場の脱衣所。

脱衣所にはカゴがあるだけで、ロッカー等はありません。

脱衣所から、冷たいコンクリの階段を下りた場所に温泉浴場があります。

民営国民宿舎ホテルシラハマ  温泉画像

温泉浴場の洗い場は2ヶ所。ボディソープとリンスインシャンプーが置いています。

宿の温泉は24時間入浴可能で、温泉そのものは評価が高く「良かった」と数多くクチコミにありましたので期待していたんですが、

民営国民宿舎ホテルシラハマ  温泉画像

あまりの熱さに一度も浸かることができませんでした。しかもこれで温度調整しているというんですからたまげたもんです。

片足を浸けてみたら飛び上がるほどの熱さで、足が真っ赤に。結局、洗面器に湯を汲み水で調整しながら掛け湯しかできず。

男子風呂のほうも、同じく熱すぎて浸かることができなかったそうです。

一緒に入っていた人がジャンジャン水を注ぎ入れかき回していましたが、その横で呑気に浸かるわけにもいかなかったんだとか。

たまたまこの日の温泉が熱すぎたのか、一番風呂が原因だったのかはわかりませんが、その後再びチャレンジしてみる気にはなりませんでした。

夕飯は何処で?立地条件は抜群

民営国民宿舎ホテルシラハマ近くにある喜楽画像

宿の玄関を出て道路を挟んだ向かい側にある食事処「喜楽(きらく)」。喜楽は古くからある店で地元の人にも親しまれる美味しいと評判の店です。

その隣りには和歌山ラーメンの店「丸正」があります。少し先の銀座通りや白良浜通りにも飲食店が多数あります。コンビ二も近くにあり立地条件は抜群。

和歌山ラーメン 丸正外観画像

丸正のラーメン。きっと飲んだ後に食べるには最高のラーメンですよ。

和歌山ラーメン画像

感想。

ひなびた感じの宿なら、これまでにも何度か経験済みですが、我が家の中で断トツの1位に輝きました。

館内のありとあらゆる設備や備品に古さを感じますが、きちんと清掃はなされているように思います。

低料金で非常に便利な場所にあり、部屋も広くトイレも付いています。熱い温泉が好きで、細かいことは気にしない、部屋で寝られたらそれで十分という方には間違いなく良いホテルです。

しかし、我が家は多分二度と利用することはないでしょう。

洋式トイレの部屋もあるそうなので部屋次第では、また印象が変わってくるかもしれませんが、冷蔵庫がなく不便を感じたことと、熱い温泉はどうにも苦手です。

宿泊記録:2017年11月

  • 所在地:〒649-2211和歌山県西牟婁郡白浜町813
  • TEL:0739-42-3039
  • チェックイン:15:00~18:00
  • チェックアウト10:00
  • 駐車場:有り/12台(先着順/無料)