お盆休み3日目の朝、ホテルエコノ多気をチェックアウトし三重県熊野市へ向かいました。
一昔前なら、三重県の熊野方面へ抜けるには伊勢自動車道を勢和多気インターチェンジで降り国道42号線を走行。
ただでさえカーブの多い42号線を、さらに急カーブが連続する荷坂峠や矢ノ川峠を走り抜けて行くしかありませんでした。
松阪から熊野市まで、早くても約2時間30分かかったのではないでしょうか。
当時、三重県に隣接する和歌山県新宮市から白浜へ行くにも3時間、和歌山市へ行くにも約5時間は掛かりました。
まさしく陸の孤島といわれる所以がここにあったのです。それが今では多気町から熊野市まで紀勢自動車道と熊野尾鷲道路を使えば約1時間で行くことができるのですから、時の流れを感じますね。
紀勢自動車道と熊野尾鷲道路
勢和多気ジャンクションより紀勢自動車道へ
伊勢自動車道勢和多気ジャンクションから尾鷲方面へ向けて走行。紀勢自動車道は対面式通行で片道一斜線です。
大宮・大台インターチェンジから、この先の紀勢大内山区間は2009年2月に開通しています。
三重県の尾鷲市は日本でも5本の指に入るほど降雨量の多い地域。雨や台風の影響で国道42号線、特に峠付近で一定の雨量を超えると通行止めになることもあり、土砂災害も発生しやすいことから紀勢自動車道の開通は東紀州の通行の利便性を高めたといわれています。
大内山といえば大内山牛乳で知られた地。
勢和多気インターチェンジから紀伊長島インターチェンジまで距離にして34.1km。所要時間は約30分です。
紀伊長島インターチェンジから尾鷲北インターチェンジまでの21.2kmが無料区間となっています。
尾鷲北インターチェンジで紀勢道は一旦途切れ、再びすさみ南インターチェンジから南紀田辺インターチェンジ間へと繋がります。
熊野尾鷲道路
尾鷲市街地を抜け、尾鷲南インターチェンジから熊野尾鷲道路に入ります。
熊野尾鷲道路は2013年9月開通した尾鷲南インターチェンジから熊野大泊インターチェンジ(18.6km)間を結ぶ自動車専用道路です。
この道路のおかげで急カーブが連続する矢ノ川峠を通らずに済みます。
2011年頃に三木里までしか開通していなかたことを知らずに、尾鷲南インターチェンジからうっかり入ってしまったため熊野市まで遠回りした苦い思い出があります。
まとめ
多気町から熊野市まで最短距離で走行すると
勢和多気jct ~ 紀勢自動車道 紀伊長島icまで34.1km。
紀勢自動車道 紀伊長島ic ~ 尾鷲北icまで21.2km(無料区間)。
尾鷲市街地を抜け熊野尾鷲道路 尾鷲南ic ~ 熊野大泊icまで18.6km(自動車専用道路に付き無料)。
勢和多気jctから紀勢自動車道 紀伊長島ic間の通行料金は890円掛かりましたが、車種、平日・土日、時間帯によって違いがあるので詳しくはNEXCO中日本で事前に調べることができます。
LINK NEXCO中日本 料金・ルート検索ページ
尾鷲まで開通し便利になった紀勢自動車道ですが、一般道と比べトンネルが多く植林山の単調な景色ばかり。せっかくの美しい東紀州の山並みや海岸沿いの景観を臨むことはできません。
時間は掛かりますが熊野街道(国道42号線)沿いの長時間ドライブはまた乙なもの。
今回は自動車道が現在どうなっているか知りたくて利用しましたが、次の機会には一般道で熊野市方面へ向かいたいと思います。